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林修先生お勧め 坂口安吾「堕落論」

久々に本屋に行ってきた。今日は松山で免許の更新をしてその帰りに。しかし、寒い。今年は寒すぎる。

本屋で目に留まったのが、林修先生がお勧めしてる冬フェア。集英社限定みたいだけど、やはり実際現代文を全国で最も学力が高いであろう学生達に教えている現場の講師の方がお勧めする本に興味があり、買ってしまった。

実際よく見ると林先生がお勧めしているのは坂口安吾「堕落論」で、他は集英社がお勧めしてるのを林先生がコメント入れてる感じだったので、堕落論を購入。

この年代の文章を読むのは私も学生時代以来で、少し懐かしい感じがした。高校時代は芥川とか読んでた。

内容的には深い。あの時代の文体自体が少し難しく、それだけで深い印象を与えるのだが、内容的にも哲学的で難解。しかし、戦後の日本の状態や筆者が考える日本人論というものがストレートに伝わってくる。

簡潔に言うと、人間が正しく生きるためには、堕ちる所まで堕ち、地獄を体験しなくてはならない。この書でいう堕ちるとは、人間の本能に従い、周りから孤立して生きるという事。

日本人は歴史上ずっと政治的なカラクリを使い、本能を隠し生きる事が美徳としてきた。それは、農村社会、天皇制、戦時中の特攻隊等、我慢や忍耐が美徳と叩き込まれてきた。それは一見美しいかもしれないが、実際は本能に従わない事をカモフラージュする、ただの建前てしかない。

特に印象深かったのは天皇制。天皇とは形だけあるもので、いつの時代も実権を握ってるのは武士であったり政府であったり軍部であり、政治的決定も彼らがするのに、形式的には天皇の命令に彼らが従っている形をとる。その方が民衆に広め易いし、問題が起きたら天皇の責任にできる。

歴史上、日本人にとっての天皇とは神のような存在。天皇が言う事は絶対であった。


日本人は天皇制等を信仰し、間違った美徳を持ち、自分で考え、生きる事ができなくなった。それゆえに、その時代の権力者に翻弄され、やりたくない戦争に喜んで命を差し出した。


あー、だから日本人ってこうなんだって妙に納得。現代人はそこまで当てはまらないにしても、ある種の思考の束縛が無いと逆に苦しいと感じる等はあてはまる。筆者は戦争で負けた日本は苦しくとも生き、堕ちる所まで堕ち、人間にならなければいけないと説いている。それでも、政治的カラクリにより、堕ちきる前に落下は食い止められるだろうとも。

なかなか深い話だった。もちろん、今このような文章を書く人もいないし、たまにはこういうのも読んでみたいなと思う。さすが、林先生は現職だ。


ちなみに、他にも四季報を購入した。トレードの情報収集の為に。

株をやり始めて半年程になるが、今月は売り時の難しさを痛感している。

要は決算がピークという結論に至った。好決算が予想される企業を安値で買い集め、決算で上がった日に売る。それが一番確実、それ以上持ってても以外に上がらず、資金効率が悪い。

私は趣味でやってるだけだし、生活は普段の仕事の給与で賄ってるし、まぁ初心者は初心者らしく気長に確実にいかないと。