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Jリーグ初の無観客試合

Jリーグが開幕し、今週は早くも四節を迎える。今年はワールドカップもあり、例年に比べメディアでもよく取り上げられている気がするが、各試合の観客動員数を見てもやっぱりJリーグって人気ないなと思ってしまう。


そんな中、J屈指の人気チームである浦和レッズのサポーターが事件を起こした。何を思ったか「Japanese only 」という横断幕を掲げたのだ。もちろん、この言葉を見て多数の人は差別的な意味を感じるだろう。よく人種差別を取り扱った映画等で目にする「White only 」、これと同じようなニュアンスで捉えられてもいた仕方ない。しかも、実際にサポーターもその事について否定はしなかった。


これが大問題になり、浦和レッズは思わぬ大罰則を受けた。次節の無観客試合である。無観客試合と言えばいつぞやの北朝鮮での代表戦を思い出す。プロスポーツというのは観客がいてなんぼ。これは例を見ない大罰則である。


Jリーグがいまいち一般人から馴染みが無い要員のひとつとして、サポーターの質がある。サッカー自体がそういうスポーツなのかもしれないけど、相手の選手に対してブーイングしたり、審判にケチつけたり、とにかくサポーターが攻撃的なのである。野球はJリーグの比じゃない観客が毎日入るが、自分のチームの応援はしてもよっぽどじゃないと相手や審判にブーイングしたりしない。日本人は元来攻撃的ではない。


あと、ゴール裏はやはり行き辛い。私は埼玉に住んでいた時、職場の先輩と浦和レッズのゴール裏に行った事があるが、なんというか凄くピリピリしていた。ちゃんと声出さなかったり、統率が取れてないと怒られるんじゃないかと思った。野球でいうコアなファン層しかゴール裏にはいけないような空気だ。ライトなファンはゴール裏には行き辛い。

そう、Jリーグのサポーターはライトなファンを取り込む努力をしないどころか、むしろ拒んでる気がする。排他的な精神を持つ結果、起きたのが今回のような事件である。チームはたくさんの人が見に来て、大きくなっていくもの。コアなサポーターの統率の取れた応援よりも、スタジアム一杯にお客さんがいる方がビジネス的にも、選手のモチベーション的にも大きいのである。コアなサポーターはそれを勘違いしてはいけない。


Jリーグ好きな私としても、浦和レッズ埼玉スタジアムの雰囲気は日本一だと思う。世界に出しても恥ずかしくない素晴らしいサポーターである。だから今回の件はとても残念だった。ごく一部の排他的なサポーターにより、レッズサポーターは危険と全国的に印象付けてしまった。


無観客試合により、選手、サポーターは一体何を感じるのだろう。選手は当たり前に給料をもらい、サッカーをしているが、いくらチームが強くても誰も試合を見に来なければ仕事として成り立たない事を思うだろう。サポーターは応援していた側から選手に迷惑をかけるという体験を初めて味わう。


ワールドカップでもし日本が勝ち進めなかったり、そもそもワールドカップにすら出れないような状態になった時、Jリーグはどうなるんだろう。リーグ全体としてライト層のファンをいかに取り込むか、この数年が大事だ。これは運営、選手、サポーター、皆が考えなければいけない事。「サポーター」なんだから、試合の応援だけじゃなく、どうすればもっと選手が高いモチベーションで試合に臨める環境が作れるのか、チームを愛するコアなサポーターはより広い視野でチームを支えて行かなければいけない。


今回の無観客試合Jリーグサポーターに大きな問題提起を投げ掛ける。