袴田事件 類を見ない大冤罪の可能性

なんと半世紀前に出された殺人事件の判決が覆されそうとしている。48年前に静岡で起きた殺人事件、長女以外の一家を惨殺し、容疑者として逮捕された被告の袴田氏は警察の強引な捜査と裁判官の安易な判決により早々と死刑宣告された。その後、今に至るまでに数々の事実の異なる状況証拠が発覚したが、各裁判所は様々な理由をつけ再審を却下してきた。確かに、日本で再審といえば、判決を覆すような重大な事実が発覚されなければならなく、非常にハードルが高い。


今回、その判決を覆すような証拠となったのは、事件当時警察が用意した被告の家にあった犯人が着ていたとされる衣服の類だ。それには被害者の血痕がついているとの事だが、その血痕をDNA鑑定した結果、被害者のものとも袴田氏のものとも一致しなかった。またサイズも袴田氏が着るには小さく、警察が証拠を捏造した疑惑もでてきた。


そんなこんなで、今日ついに袴田事件の再審を静岡地裁が決定した。なんと袴田氏は刑務所に世界で最も長く収監された死刑囚としてギネス記録を持つ。今後も余談を許さぬこの事件だが、無罪にでもなろうなら世界的にも例を見ない大冤罪になる。


ギネス記録にもなる長期間、ただ死を待つ時間を刑務所という厳しい環境で過ごした袴田氏はもはや心身喪失状態で、釈放された所で生活もままならない。こんな事が許されていいのだろうか。信じられない。


実際袴田氏が犯人なのかどうかそれは実際わからない。しかし、今回の事件は死刑に至るまでの過程があまりに酷すぎる。疑わしきは罰せずの刑事裁判の基本が完全に無視された酷い判決なのだ。確たる状況証拠も無く、しかも事件当時一緒にいた同僚の証言も無視し、死刑という一番重い刑を決めた。


この過程の雑さにはかなり問題があり、今まで再審を却下し続けた裁判官もおかしい。この程度の状況証拠で死刑宣告し、今の今まで被告を刑務所に収監し放置していたという事実は、例えこの後また確たる状況証拠が出てきて袴田氏が犯人と断定されても、許されるものではない。

人間はミスをするものである。誤まった判決も起きる事自体はしょうがない。しかし、誤っている可能性がある事を再度考える事をしなければならない。私が一番恐怖を感じているのは半世紀も前の時代の判決ではなく、その後特に2000年代の再審を却下し続けた事や再審に至るまでの時間の掛かり具合である。今のご時世、こんなに古い体質な諸々の組織に恐怖を感じている。

検察も裁判官もピンからキリまでいる。私が大学の時に会った検察の先生はまともな人だったし、逆に事実として検察が事件をでっちあげる事も起きている。

一番問題なのは、ミスをした裁判官や検察、警察に何のペナルティーも無い事。何のペナルティーも無いくせに世間体は気にする。冤罪なんて認めないのである。

私が思うには、冤罪をした裁判官や検察はその冤罪した刑の重みによりペナルティーを受けなければいけない。それも法律でしっかり定めて。例えば、降格、懲戒免職は当たり前として今回のような大きな刑を冤罪した場合は刑事責任にかけられるべきだ。それか、再審へのハードルをもっと低くする。判決後に気になる事実が出てくればすぐ再審すればいいのだ。


普通のサラリーマンだってそうだ。御客様に多大な迷惑をかけるような怠慢を働いた場合は降格や懲戒免職もありうる。場合によっては会社が刑事責任を問われるのだ。まして、検察や裁判官は人の人生、命を決める権力があるのだ。

これまた伊阪幸太郎の重力ピエロからの引用になるが、私の罪の裁判基準もこれに同じだ。
加害者は被害者が受けた事と同じ事を受ければいい。冤罪をして被告を40年間閉じ込めたなら、その裁判官も濡れ衣の罪で40年間閉じ込められればいいのだ。まぁ、これはいいすぎかもしれないが、人の人生を奪った罪は何かしらの罰を受けるべきだろう。


袴田氏の姉さんもこの事件で人生を台無しにされたに違いない。家族の絆に感動・・と言うよりただ悲しい。


マスコミはこういう時こそ奮起しなければならない。ここぞとばかり司法の権力についてバッシングしまくらなければいけない。小保方晴子が誰かの人生を半世紀にかけて滅茶苦茶にしただろうか??今回のが冤罪になればそんな事比にならない大事件。小保方叩きの数百倍バッシングされて当然だ。


司法の暴走はいい加減時代遅れ、さっさと淘汰されてほしい。さもないと日本に未来は無い。