歴代首相が容認したTPP

世間はいつの間にかGWに突入した。かくいう私も4連休を頂き、軽く帰省中である。例年GWは仕事詰めで世間的に終わった後にBBQ等をやるのだが、今回は少しはGWを楽しめそうだ。気温もこの時期はほんとに過ごしやすい。私は寒いのが苦手なので冬は大嫌いなのだが、夏は逆に好きだ。寒いときに暖かい飲み物を飲んだり、暖房いれるよりも、夏に冷たい飲み物飲んだり、冷房入れる方が幸せ度が大きい。

 

さて、先日オバマ大統領が来日したが、TPPの交渉はまたもや進まなかった。会食したすし屋がどうとかいう話題ばかりが先行し、TPPの是非をちゃんと問わない報道機関はいよいよやばい気がするが、TPPは一体いつになったら日本は正式加盟できるのだろうか。

 

TPPとはそもそも2006年にチリ、ニュージーランドシンガポールブルネイの間で締結された経済提携の事である。開始当初からそれらの国間では貿易関税の90%を撤廃、2015年には関税を完全に無くす約束となっている。その後、2010年にアメリカやオーストラリアが交渉国として参加。アメリカが日本も参加するよう交渉を続けている。

 

このTPPに関しては、日本は完全にアメリカに主導権を握られている。それはやはりアジアにも影響力を持とうと早い段階でTPPへの参加を半ば強引に進めたアメリカに対し、2010年段階でアメリカに同じタイミングで参加の勧誘を受けたにも関わらず、関税撤廃のリスクにびびり参加できなかった日本の出足の差が大きい。正直今の日本が主張しているようなことはそもそも完全なるわがままでしかないが、アメリカよりも先にTPPへの関心を示せていたら多少は現状は日本に有利だったかもしれない。

 

最初から日本がTPP等参加しないとはっきりと主張するならまだ良かった。しかし、実際にこれまでの首相はこぞってTPPへの参加の意思を表明してきた。なのに他国が唖然とするわがままを貫こうとしてきた。いまいち態度がはっきりしないのである。官首相も、野田首相も、現在の安部首相もTPPに参加するために尽力しながらも、結局この数年で目だった進展はしていない。

 

日本の主張は、米を関税撤廃の例外品目とする事、また他国から閉鎖的とされる自動車に関しても保守的になっている。さらには医薬品の関税撤廃も医療制度の民営化に繋がるリスクを恐れ嫌気している。ただ、このような内容を日本側が譲歩しない限り、参加国全員の賛成を得る必要があるTPPには日本は参加できないであろう。

 

私としては、上記内容を全て受け入れ一刻も早くTPPに入れてもらうべきだと思う。ていうか、関税を完全撤廃する事が前提であるTPPに参加するなら上記のような事は当然受け入れなければいけない。日本としては譲歩するか、不参加かこの2択しか無いのである。例えアメリカを説得したところで、他国がこんなわがまま受け入れるわけがないわけで。このままグダグダ交渉を続けるなら、スパッと不参加を表明した中国や韓国よりも印象は悪い。

 

参加することのデメリットはやはり国内産業が海外製品にいいようにやられる可能性だろう。特に今まで大した競争も無く、農協ががちがちに管理してきた農業は今のままでは確実にやられるだろうけど、そもそも今の制度は古臭いからこれをきっかけに時代にあった仕組みを作らなければいけない。これまでも海外企業と競争してきた日本企業にとって関税撤廃はチャンスでしかない。消費者としても、今まで海外製品は関税により不当に価格が高くなっていたが、今後はフラットに国内製品と選ぶことができる。海外の農産物の方がおいしくて、安いなら海外産を皆買うだろうし、それは消費者にとっては良いことでしかない。TPPに反対する保守的な人はそれこそ、意地でも国産の製品ばかり買って生産者を助けてやればいい。大多数は選択肢が増えることを好意的に捉えるだろう。

 

要は競争に勝てばいいのだ。これはアジアの中で国際競争力が落ちてきたと言われて久しい日本企業が本気になる時が来たというわけだ。グローバル化の流れは止められない、それならなるべく早い段階で日本としても対策を打たねばならない、そのいいきっかけになるのではないか。中国、韓国らが参加していない今がチャンス。アメリカには主導権を握られているが、中国、韓国には今後優位に立てるのである。何としてもなるべく早くTPPに参加できうようになってほしいものである。