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すき家ストライキ問題 増税に最も対抗できるものとは

またしばらく日記が書けなかった。時間や休みはあったが、本業でのストレスが大きくなかなか筆が進まなかった。しかし、少し現状が落ち着いてきたので久しぶりに書いてみる。


ここ最近のストレスの原因は増税の影響による来店客数、売上の激減だ。増税前の駆け込み需要は想像以上だったが、増税後のこの状況も私にとっては想像以上だった。客商売で客が来ない、この状況がこんなにも苦しいなんて、入社以来初めてわかった。増税前に売れた??そんな事は忘れた。とにかく、今とこれからに希望が無かった。


この1ヶ月、どうやったらお客様が増えるのか本気で悩んだ。私は仕事では感情を表す事がほぼ無いのだが、周りに知らず知らずのうちに気を使わせてしまったかもしれない、それぐらい追い込まれた。サラリーマンである以上、会社のルールや方針にはある程度従わなければならないし、できる事は限られている。その中でこの危機的状況をどう改善できるのか。


具体的には色々やったが、仕事の事になるから書かない。それでも試行錯誤の中で気づいた事がある。これはどの会社でも言える事だろうとおもう。増税の売上ダウンに対抗するために最も大事にしなければならないのは人財なのだということ。


お客様が少なくなって落ち込んでいたのは私だけではない。パートメンバーも日に日に志気が下がっていったが、そんな中でどんなサービスをしようとか、どんな売場を作ろうとか、テクニックや頭に頼りがちなのだけど、一番大事なのは感情的な部分だと思う。どうやったら、こんな状況で皆やる気を出してくれるだろう、やりがいを持ってくれるだろう、そういう意識がまず大切だと気づいた。少なくとも現場では。


私は最終的には部下の教育、意識付けに一番力を入れた。入社以来圧倒的に長い時間を費やした。それが正解なのかわからない、しかし、今その成果は着実に出ようとしている。何より、皆が本気になって接客や他の作業に意識をもってあたっている。その光景が美しい。



さて、私はこういう売上が取れない時にこそ人財を大切にしようと気づいたのだが、世間的にはやはりこういう時期にはコストを減らす、人員を減らし無駄を無くすというのが主流だ。そんな中、すき家で大問題が起きていた。


人員不足により次々と店舗が閉店、さらに現従業員がストライキを起こそうと日本ではまぁあまりお目にかかれない状態になっている。ちなみに、海外ではストライキなんて日常茶飯事だが、これがやられたらかなりキツイ。商品が作れないんだからどうにもならない。

すき家の労働者の気持ちは多分にわかる。所詮、アルバイトはアルバイトなわけで、給料に見合わない激務をやらされたら、辞めるのは当然。そもそも、すき家で働いている人で生涯をこの会社でと考えている人がどれぐらいいるんだろうか。つなぎの感覚で働いている人にとって、飲食業界というのはこの上無くメリットが無く、代わりがきく仕事なのだ。


すき家騒動が勃発したのが、そもそも、オペレーションが一人体制できついのに、鍋メニューが今年から追加されその作業がさらに激務を呼び、しかも圧倒的に強盗とかに襲われていたのに会社はずっと動かなかった事がきっかけ。増税後に人員を増やせる訳もなく、愛想尽かして労働者が辞めまくったという状況だ。


人財を甘くみるとこうなる。会社内でゴタゴタしている状況でお客様の事なんて考えられるわけがない。すき家は一刻も早く人を雇い店舗を復活させたいだろうが、体質を変えない限り厳しいだろう。私もそんな余裕の無い従業員がイライラしながらつくった料理を食べたくない。


これは時給を上げるとか、ボーナスを上げるとかそういう問題ではない。感情の問題なのだ。すき家がまずやらなければいけないのは、従業員への謝罪と感謝。その次に現場の問題を検証する事だ。実際に一人でオペレーションをしてきついなら人を増やす、何とかなるという作業量なのであるのなら、その根拠を具体的に示し、ちゃんと教育しなければならない。その次に時給等を増やせるか検討し業績等で難しいならちゃんとそれを説明する。その次に業績をあげるためにはどのような対策がいるだろうかと考える。


そういった気遣いを少なくとも一般的な飲食店なら店長がやるべきなんだろうけど、一人オペレーションに店長なんているんだろうか。従業員の孤独も今回の引き金になっている気がする。


今回のストライキ問題は飲食業界に波及していくと考えられる。私が何より感心しているのはストライキをしようとしている従業員もそうだが、早々と辞めてしまった従業員だ。そう、嫌なら辞めればいいのだ。雇われる側にもこのような自主性は不可欠。今回の件が、ブラック企業側は少しは従業員の事を考える、嫌々働いている従業員側もなんだ辞めちゃえばいいんだと考える、そんなきっかけになる事を祈る。