本田圭佑 4年間の集大成

ついに待ちに待ったW杯が始まる。私も15日、トヨタスタジアムでのパブリックビューイングのチケットを購入し、ちょうど一週間の連休もあり、今回のW杯は満喫できそうだ。


今回の日本代表、W杯の優勝を目指してこの四年間戦ってきた。結成当初からほとんど変わらないメンバーで戦ってきて、メンバー間の絆は歴代代表でも一番だろう。私の周りのサッカー好きやネットでは日本代表の強さってのは低く見られているが、私は優勝はきついにしても、ベスト8まではいく力があると思っている。しかし、それには本田圭佑の活躍が絶対条件だ。


私は星陵高校時代からの本田圭佑ファンで、グランパスファンに本格的になったのも彼がきっかけだった。高卒でプロになり開幕からスタメン、アシスト。当時、常に中位だったグランパスの中で本田の成長はファンの支えだった。いつか日本を背負う選手になる、そう願っていたが、ファンでさえ本田はこのまま芽が出ず終わってしまうんじゃないかと何度も思った。しかし、彼はそのたびに我々の不安を裏切り、ついには日本代表の絶対的エース、ミランの10番になった。だが、もちろんこれがゴールじゃない。


本田は今も壁にぶち当たっている。脚の怪我、ミランでのバッシング、一説によると病気により首の手術をした可能性もあり、プレーも以前に比べ全体的に軽く、ミスが多い。


私もまさか本田がミランでここまで苦戦するとは思っていなかった。CSKAではチャンピオンズリーグで世界のビッグクラブ相手にそれなりにやれていたし、ミラン加入の1、2戦は良い動きをしていた。最近のプレーの軽さは考えられないレベルであり、やはり病気等は影響しているのだろうか。単なる不調なのか。


しかし、そんな不調の中でもミラン、代表共に本田は怪我さえなければ試合で使われている。これは本田のサッカーに対する姿勢にあらゆる指導者が心を奪われているからだ。グランパスでも、オランダでも、ロシアでも、世代別代表でもどの監督も最終的には本田をチームの中心に据え戦ってきた。本田圭佑という選手はもちろんプレーでも日本屈指の技術を持っているが、その高い人間性が大きな魅力なのだ。


本田が代表に定着するにつれ、メディアでは日本では異質な存在として過剰に取り上げられるようになったが、本音で語っているようなインタビューではあの高卒でグランパスに入った時と何ら変わっていない。夢見る生意気な少年が、純粋に努力し続けているだけである。ちなみに本田は私より1つ年上なので先輩である。あんな先輩いたら楽しいだろうなって思う。何より、コテコテな関西のノリなので、本田の発言は半分本気に半分は突っこみいれるぐらいの感覚で聞くのが調度良い。


しかし、いくら人間性がありチームの信頼が暑くても、今の本田に求めるのはプレーでの結果だ。幸い、コスタリカザンビア戦と徐々にコンディションが上がってきている。もう少し持ち前のキープ力が戻ってくれば、どこが相手でも決定的な仕事ができるだろう。


私は本田の事を純粋でクレバーな人間だと思っている。これは私も目指している境地であるのだが、あらゆる事で大事になる2つの要素だ。ただ、純粋で努力するだけでは痛々しい、クレバーなだけでは人を惹きつけない。この2つのバランスが大事なのだが、本田はそこが素晴らしい。だから、W杯に向けて実は用意周到に調整を続けていて、勝ち上がるにつれどんどん良いプレーをしていってくれるんじゃないかと期待している。


今回の壁が本田史上最大の壁なのかはわからない。ガンバユース、オランダ、北京五輪、前回W杯の中村俊輔とのスタメン争いと今までも様々な壁にぶち当たってきた。その度に一段成長してきた。今回もきっと乗り越えてくれるはずだ。


幸い、今の代表は内輪での問題が無いし、香川、長友らの存在によって本田は自分の調整に専念できる状態になっている。いよいよ、コートジボワール戦。待ってましたと言わんばかりの本田の目が覚めるようなゴールで、一気にチームの志気を高めてほしい。日本の組織力は世界一、私は今回の代表が世界を驚かしてくれると信じている。