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コートジボワール戦 パブリックビューイング

ついに日本代表のワールドカップが始まった。私もたまたまこの1週間は連休でトヨタスタジアムパブリックビューイングに知人と参加してきた。


試合の感想の前にまずパブリックビューイングについて。私は今回始めてパブリックビューイングに参加したのだが、やはりスタジアムの雰囲気は凄く良かった。トヨタスタジアム自体は何度か行った事はあるのだが、クラブワールドカップも以前は毎年このトヨタスタジアムで行われていたし、スタジアム自体がまず日本有数の雰囲気を持っている。さらに、今回はワールドカップ初戦ということもあり、前売りのチケットも完売、侍ブルーのユニフォームを着たたくさんの人と一緒に声を出して応援できるのには感動した。グランパスの試合でチケットが完売することはまず無いのに、みんな代表の試合にはやはり感心があるのだろう。



さて、そんな雰囲気は最高だったのだけど、正直パブリックビューイングとしてはかなり突っ込み所が多かった。これは恐らく、グランパストヨタスタジアム側の問題で気になった人も多いのではないだろうか。

まず、画質。スクリーンの大きさはまぁしょうがない。いつもスクリーンを見るときっていったら、選手紹介とゴールシーンのリプレイぐらいだし。しかし、画質には正直驚いた。NHKの放送をそのまま流してるのだが、画質が悪くて誰が誰かわからない。あの満を持して試合開始した瞬間の、え!?とかちっちゃ!?っていう観客全体から出た悲鳴は忘れられない。


次に音声。放送は完全にNHKのやつをそのまま流していたのだが、音声は流さず、実況、解説は現地で行われた。実況はいつも選手紹介等をやってるDJの方、解説はなんと玉田圭司選手。それはまぁいいし、玉田を見れたのは少し得した気分だったのだが、いかんせん2人のマイク越しの声が全く聞き取れない。何か言ってるのはわかるが、何を言ってるか聞こえない。玉田はもちろんグランパスの試合でプレーで活躍してくれればいいのだが、やはりこちらも普段のリーグ戦並みのお金を払っているわけで、おいおいとなった。DJの方もグランパスの時程気持ちが入ってなく、スタメンを呼ぶ時もテンションが低かった。せっかく、個々の選手の画像も用意してたんだから、もっと気合い入れても良かった気がする。


あと、試合中にNHKの料金案内表示がでるというアクシデントもあった。全体的にグダグダな進行だったのは否めない。


しかし、渋谷で痴漢があったとか、警察が何十人も警備するとか、そういうニュースを見ていると、客のマナーは名古屋はすこぶる良かったと思う。騒ぎ立てる連中もいなかったし、国歌斉唱はみんな起立し粛々と行っていたし、本田が点を決めた時の盛り上がりも凄かった。ゴミとかも少なくとも自分の周りはちゃんと持ち帰ってたし。応援席も本田の恐らくグランパス時代の旗が振られ
、川島、麻也、本田らグランパスに以前在籍していた選手には一層声援が大きかった。逆に逆転されてからの全体の重い空気も凄かった。普段のリーグ戦ではスタジアム全体が静まり返る瞬間なんてない。それだけあの逆転劇はショックが大きい展開だった。



さて、試合の感想だが、まさに完敗手も脚も出ないといった内容だった。前半の先制する前後10分ぐらいと後半開始直後以外はコートジボワールが攻め込んでいた。正直よく二点で済んだなというぐらいボコボコにやられた。敗因は色々あると思うが、前半のチャンスにもう一点取れなかったのが痛かった。前半も大体は攻め込まれていたが、チャンスも数回あった。後半はノーチャンス、全く点が取れる気がしなかったし、守備陣はいつ点を取られてもおかしくない状態だったし、あと一点とることで相手のメンタルをぶっ壊してしまうしか可能性は無かった。


そういう意味ではザックの交代は気持ちはわかるものだった。遠藤、大久保を入れて追加点を取ろうとしたのだろう。ただ、結果論で言えばこの交代が最悪の結果を招く。遠藤の守備力はあまりにも強力なコートジボワールに対し脆く、大久保はボールが全く来ず仕事にならなかった。大久保を入れるなら香川と交代させるべきだった。この日の香川は相手に完全に狙われていたし、フォローする長友のスタミナも無くなっていた。


そして、ザックの攻撃的な交代とは裏腹に日本選手はコートジボワールの恐らく予想以上のフィジカルに怯え、ズルズルとラインを下げてしまう。大迫、本田以外がズルズルと下がってしまい、距離感が遠くパスもままならない。孤立する前線にはボールの収めどころが無く、前半良かった本田もどんどん疲弊しプレーの精度が落ちていった。


まるで四年前のサッカーを見ているようだった。あの時はアンカーに阿部がいたから本田の決めた一点を守り切れたが、今回は今までずっと攻撃サッカーを目指してきたメンバー、簡単に逆転されてしまう。

正直今の状態だと本田の個人技での得点しかイメージできない。連携も全くないし、香川は絶不調だ。しかし、コートジボワールが点を決められてから本田を徹底的に潰しにかかってきたように、本田を抑えれば日本の攻撃には怖さが少しもなくなる。


その本田にも、ずっと彼を応援してるからわかる不満もあった。先取点はさすがだった。やはり彼はもってるなと思った。しかし、プレー全体的に自分で決めようという意識が少なかったように思う。最後パス選んでミスする事は少なくなかった。この試合に関していえば、ボールを持って前を向けるのが本田だけだった。あの状況では本田の個でしか点は入りそうになかった。だからこそ、チームが勝つ為に本田にはもっと強引にシュートを打ってほしかった。周りを生かすプレーを封印し、もっと積極的に行けば、あと一点取れた気がする。


コートジボワールは強かった。ドログバはもちろん素晴らしかったが、ドログバ入る前から試合を完全に支配していたし、日本の穴である左サイドを徹底的に攻め込んだ戦術、時間の使い方も非常に巧妙、何から何まで上だった。


日本代表は窮地に立たされた。この初戦、少なくとも引き分けに持って行かなければいけなかった。しかし、まだ終わっていない。まずはギリシャ戦、できればコロンビアと同じような大勝をしたい。鍵はやはり全く連携できなかった攻撃の修正だろう。ギリシャも強そうだし、必死に勝ちにくる。少しのミスも許されない。


コロンビアがコートジボワールに勝ち、日本がギリシャに勝つ。そして三戦目、日本がコロンビアとなんとか引き分け、ギリシャコートジボワールに勝つ、それが一番現実的に日本が予選突破できる展開かなと思う。まずはギリシャ戦の内容で、これならコロンビアにも勝てるかもしれないと希望を見せてほしい。