ユニクロ値上げ 久しぶりの読書

連休が終わり、仕事が始まった。たった一週間仕事を離れるだけで怠け癖がついてしまい、W杯の日本代表の苦戦もあって出勤前はかなり鬱状態だった。それでも、いざ働き出すと不思議なもので気持ちが入り、あっという間に1日が終わってしまった。


私が典型的な日本人なのだからかもしれないが、仕事をしてない状態は心のどこかに後ろめたさがあり何をやっていても楽しみきれない所がある。学生の時に、勉強せずに遊びに行ってしまうような。連休は普段ちゃんと働いているから貰えるわけで、何ら後ろめたく思う必要ないのだけど、連休中に居酒屋で飲んだ酒よりも、仕事終わりに家で飲むビールの方がうまいのである。また、連休中にあと何日で仕事と終わってしまう余暇を憂いながら遊ぶよりも、次の休み何しようと思いながら働いてる時の方が気分が良い。不思議なものである。


さて、またユニクロのニュースが。どうやら、6月から5%程の値上げを実施するらしい。というかもうしているのか。ユニクロは以前から我が社と同じ路線を歩む言わば、ライバル、同志的な企業なのであるが、ここ最近の方向性はどんどん違うものになっている。


結論から言えば、地域社員制度も値上げも私がもしユニクロの社員であったり、株主であるならば大反対だ。値上げに関して、人手不足による人件費の高騰によりやむを得ずというものならば仕方ない。しかし、地域社員採用による人件費高騰や品質向上の為の値上げ、もしくは純粋に客数減による売上落ち込みを補う為の値上げならば、お客様にとって何らメリットが無い。落ち目に差し掛かろうとしているユニクロのさらなる迷走に拍車を掛けるものとなるであろう。


日本の小売業が何故欧米のそれより社会的立場が弱いのか、また日本のメーカーが個人向け商品において何故海外の企業にやられまくっているのか、それは偏にお客様目線で商品が開発されていないからである。具体的に言えば、川下から川上への商品開発の流れが日本には無く、メーカーがこんなのを売りたいという商品を開発し、小売店はメーカーの要望に合わせて商品を販売するだけの言わば代理店に成り下がっている。欧米は逆で、現場の店舗からこんな商品を開発してほしいと生産を依頼する。


ユニクロの場合は日本では数少ない製造小売業として、様々なコストを無くし安価な商品を提供する事や、お客様のニーズを現場で的確にマーケティングして商品開発できる事が何よりの強みだった。しかし、地域社員制度や値上げという政策はその逆をいくもの、売り手側の勘違いに終わってしまうのではないかと思う。


以前も書いたが、ユニクロの地域社員制度は総合職社員を減らし、人件費を減少させるのが目的ではない。経験のあるPAメンバーを正社員化する事で、人材の流出を防ぐ、また地域に根ざした店作りができるというものである。しかし、実際ユニクロで高度な販売スキルやオペレーションスキルがそもそも必要とされるのかは微妙だ。私もユニクロで買い物をすることはあるが、他の服屋と違いマンマーク接客を受けた事がないし、別に販売員にコーディネートの相談をしようとも思わない。その気軽さが良いのである。売場オペレーションも端から見てれば大して大変そうでもない。我が社と違い服だし、感情クレームもそうそう起きないだろうし、売場の手直し等も言い方は悪いが誰がやっても同じ気がする。


ならば、店舗はよりシンプルに標準化され、コストがかからない方が良いと思う。人件費を抑え、その分安くて品質が保証された商品を用意してほしい、それがお客様の目線だ。ユニクロマンマーク接客を受けたり、オシャレについてレクチャーされたらもう私はユニクロで買い物はしないだろう。

今回の値上げも、地域社員制度による人件費高騰が要因になっていることは間違いない。お客様が求めていない経費により商品価格が上がる。これは製造小売業としては一番あってはならない。もちろん、日本全体はこれからインフレに向かい、物価は上昇する。それは良い事。しかし、今回のユニクロの値上げはインフレによるものではないし、それはお客様も冷静に判断することになるだろう。とりあえず、ユニクロは売りで間違いないかと。


ついでに、久しぶりに小説を読んだ。最近はもっぱらスマフォでブログを読んだりしていて、本はなかなか読めなかったけど、久々に読んだ。

百田尚樹さんのプリズム。

久しぶりに読むなら外れが少ない百田尚樹さんということで。今回は百田尚樹には珍しく恋愛の話だったが、まぁ面白かった。ただ、面白かったというだけで特に心動かされるようなそういう話ではなかった。星3つというとこだろうか。

百田尚樹の女性の描き方には少なからず悪意というか、ちょっと斜めから見たようなものを感じる。モンスターはまぁそういうテーマだったからすんなり読めたけど、今回のプリズムの主人公も負けず劣らずウザイ笑。不倫に夢中になる痛々しい女だったのだけど、百田尚樹の中の女性像ってこんな感じなんだろうか。


内容は多重人格の1つの人格に主人公が恋をするという話。同じ容姿でも、人格が変わるだけで好きにも嫌いにもなる。実際多重人格の人に会った事はないけど、妙にリアリティがあった。ラストはわかりやすい終わり方で、あっという間に読めた。ただ、永遠の0、海賊と呼ばれた男、影法師、モンスターとほんとに全く外れが無い百田尚樹さんの中ではかなり落ちる作品かな。


ちなみに、百田尚樹さんは同じ大学出身だけど、最近はほんとに様々な活動に積極的に参加されていて頼もしい。完全に右よりな思想の持ち主だと思うけど、今後もみんなが思ってても言えないような事をどんどん発信してほしい。