読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

日本の報道の異常性が招く日韓関係の悪化

朝日新聞が先日発表した、32年間にも渡る慰安婦に関する記事16本の取消、捏造が大きく世論を騒がしている。朝日新聞の新聞の一部でただ取消ますと一方的に読者に伝えるやり方、まるで事の重大さがわかっていない最悪な対応だろう。今後、世論は激しく朝日新聞を叩き、社長や役員がちゃんと記者会見なりを開き、謝罪するような流れになってほしい。あの佐村河内氏や、小保方氏や、野々村議員もちゃんと記者会見を開き世論の問いに苦しみながらも答えようとはしたんだから。


慰安婦問題は特に日韓関係において最もデリケートで、重要な問題である。諸説色々あるが、日本が今まで慰安婦に関して、韓国や世界に対し事実として報告してきた内容は今回朝日新聞が取り消すとした吉田清治の証言を基にした部分が多い。


日本は韓国の女性を人さらいのように強制的にかき集め、軍の為の慰安婦として壮絶な仕打ちを行った。このような事実は吉田証言を基にしており、私は歴史の授業でもしっかりと学ばされた。日本の教科書でも完全に日本だけがそのような異常なやり方をしていたとされていたのははっきり覚えている。私はちょうどゆとり教育の試行段階みたいな時代に教育を受けたため、今の歴史の教科書の内容はわからないが、日本でこれなら韓国や中国の教科書はもっと辛辣な書き方をしている。そんな教育を受け、彼らは日本の事を好きになれるだろうか。



日韓関係がずっとうまくいかないのは、慰安婦に関して日本側がずっと曖昧な対応をし続け、結論を先延ばしにしてきた事が最も大きい要因だ。日本は日韓基本条約慰安婦に関しての法的責任は完了したと思っている。しかし、韓国はそうは思っていない。そこのズレをまず是正しなくてはいけなかった。道義的にはもちろん日本は韓国に謝罪し続けなくてはいけない、しかし、法的にはもう日本が韓国にしなければならない謝罪は行ったのである。

そして、韓国が日韓基本条約から今にいたるまでずっと日本に対し慰安婦問題を引きずり続けた原因が朝日新聞の報道なのである。韓国側もあらゆる感情を抑え、なんとか一旦この問題を終わらせようと日韓基本条約を結んだにも関わらず、朝日新聞が日本は韓国に対しこんなに酷い事をしたと焚き付けまくり、韓国側の怒りの火種に火をつけ続けた。日韓の関係悪化の大きな一因を朝日新聞は担っていた。そして、その報道は事実無根でしたと。この32年間、朝日新聞のせいでどれだけの国益が損なわれたか。許されざる問題だ。


朝日新聞は元々クソみたいな記事ばかり書いていた為、自業自得と思うし、未来は無いだろう。しかし、私はそれと同じぐらい日本の他のメディアの在り方にも疑問を感じるし、メディア次第で今回の件をきっかけにさらに、慰安婦問題に関して日本は韓国だけじゃなく、世界から孤立してしまうんじゃないかと懸念している。


特に今年はメディアが叩くべきネタが多かったこともあり、その異常性が際立っている。一言で言ってしまえば、極端すぎるのである。


良い例がワールドカップ。戦前は日本は強い、優勝だと一大キャンペーンで国民をその気にさせ、いざ敗退が決まると今度は手のひらを返し、ネチネチとあることないことを批判。そして新監督が来たらまた持ち上げる。もし同じ人間が書いているのだとしたら、二重人格かと思わせるような内容の変貌である。まるで仕手株のように、話題が出た時には一気にストップ高まで釣り上げ、ある時期が来たら今度は一気に売り浴びせ回復困難なぐらいの安値まで追い込む。それに群がるイナゴが日本国民である。

今回の慰安婦で言うなら、昨年大阪の橋下市長やNHKの会長が、慰安婦は日本だけでなく世界中で行われていた、日本だけがレイプ国家のように言われているのはおかしい、日本とナチスのやってきた事は違うという旨の発言をした際、朝日新聞だけでなくあらゆるメディアが彼らを総叩きにした。私は当時から橋下市長を支持していたが、橋下市長を批判しなかったメディアはたかじんの番組ぐらいじゃないかなと思う。それはもう酷い叩き方だったし、その時は朝日もそれ以外も慰安婦に関しては同じ立場であった。


それなのに、今回朝日新聞が吉田証言の捏造を発表した途端、今度は朝日新聞を徹底的に叩き、自分たちがしてきた昨年までの報道には一切目をつむっているのである。もちろん、朝日新聞は叩かれまくられなくてはいけないが、他の報道期間もちゃんと調べてなかったので同罪だ。


私が最も懸念するのは、今回の吉田証言の捏造により、日本は慰安婦に関して何ら悪いことはしていないと余計な強気な風潮がメディアにより極端に煽られる事である。もちろんそんな風潮が煽られれば韓国は悪い気しかしない。日韓関係は泥沼にはまるし、昨年の橋下市長の発言以上に世界を怒らせる事になるだろう。昨年のあの発言も世界を怒らせるたのはメディアが橋下市長の発言の一部のみを批判的にキャンペーンし、大きな誤解を生んでしまったからである。橋下市長は日本は慰安婦を活用していたのは事実であり、今後も謝罪し続けなくてはならないという前提のもと日本以外にも世界中で慰安婦のような事は行われていたから世界で対策を考えましょうというものだった。


吉田証言が捏造だった以上、今後まずやらなくてはいけないのは事実の再調査である。これは逆にチャンスでもある。この機会に韓国としっかり協力しまずは可能な限り、事実の確定を行う。そこで確定した事実が日本にとって謝罪しなければならない内容なら、今までの分も含めしっかり謝罪する。そこで初めて日本と韓国は最初の一歩を進められるんじゃないかと思う。この機会を逃したら、もうチャンスは来ない。日本のメディアはどうか今回だけは本質をしっかり報道してほしい。