人を信じられなくなる瞬間

私は周りの人に対して、自分で言うのもなんだが、極めて寛大である。何か頼まれれば大体の事は聞くし、悪口も言わない。感情がないという人もいるが、それはどちらかというと良い意味で言われる事の方が多い。何分怒らない。怒りという感情がない。


しかし、そんな私が本気で怒りを感じたり、人に失望する瞬間がある。それは、洗脳されているような人間に会った時である。


プライベートに関わる事だからあまり深く書かないが、仕事を通じて出会った人に生命保険にしつこく勧誘される事態に陥っている。その人はなんら悪気はないつもりなのだろうけど、仕事終わりに電話掛けてきたり、とにかくしつこい。いわゆるネズミ講のような不気味さまで最近感じるようになってきた。


金融業界の営業というのはこんなに悪質なのだろうか。私はこんな奴らにびた一文払う気はないが、例えばお年寄りの人はしつこく勧誘されたら保険に入ってしまうんじゃなかろうか。どの業界でも自社の製品を売る為に多少強引な販売トークはするだろうが、いわゆる顧客情報を持っている事をいいことに、プライベートの時間まで侵入してこようなんて最悪だ。


私が一番人間に失望するのは、こういった自分の正義に酔い、相手の気持ちも読めず、何かに洗脳されたような人間を見るときだ。


その人も初めはそんな話はちょびっとしか見せず、別に悪い印象ではなかったのだけど、私が電話をしかとしたり、相手をしなくなると逆に本性を現し出した。私の辞書に保険という文字はないくらい、生命保険なんか入るわけがない私に何故そこまで必死なのか。これはもう会社に洗脳されているのだ。どんな人間も自社の生命保険に絶対入ったほうが良いと信じこんでいるのだ。


この話以外にも、私は人生で何度かこういう人間に会ってきた。変な宗教に入っていたり、何かを盲信していたり。そういう人間にはほんとに何を言っても聞かない。頑固どころの話じゃなく、もはや同じ人間とは思えない。


そういった人間の心だけは本当に読めない。だから、怖くもあり、怒りも覚える。そして、宗教でも何でもそうだけど、そういう人間の上に立つ人間は極めて冷静でまともな感性の持ち主なのである。そんな上に立つ人間に言いたい、好き放題やるのは別にかまわんが、支配下の人間が他人に迷惑かけるような事はさせんな。


私はそんな弱い人間になりたくない。弱いから心の隙をつかれ、洗脳される。どんな人間にも汚す事のできない信念を持ち続けていたい。