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るろうに剣心 伝説の最期編

を見てきた。前二作が非常に良かった為、公開を楽しみにしていたのだけど、三作目も非常に良い映画だった。邦画も捨てたもんじゃないなと。


私は原作ファンで、映画化すると決まった時は剣心のあのキャラを実写化するなんてとんでもないクソ作品になるに違いないと思い、1作目も知り合いに誘われなければたぶん見なかった。しかし、いざ見てみると、主役の佐藤健がそのまんま剣心で一気に嵌まってしまった。佐藤健は私がこれまた嵌まっていたドラマ、とんびでもあきら役を名演していたし、元々好きな俳優。そして、何より戦闘アクションが今まで見たどの邦画よりも凄かった。続編があるなら必ず映画館で見よう、そう思っていたが、シシオだけは実写化できないだろうなぁとも感じていた。


実際、シシオの実写化は今作最もうまくいった所だった。脚本書いた人がシシオのファンなのか、原作以上に明治政府を憎たらしく描く事でシシオの正義がかっこ良く見えたし、何より強すぎた。宗次朗や蒼志を寄せ付けない強さを会得した剣心を簡単に倒し、その後の4対1の局面でもまともにダメージを受けず。演じた藤原竜也の声が異常にシシオに合っていたし、とにかくシシオがカッコいい今作だった。


逆に残念すぎたのが、10本刀。ウスイは牙突一撃で瞬殺され、安慈はお笑いキャラに、宗次朗も前作で見せ場があったにせよ、簡単に剣心にやられ縮地的なものもいまいち表現できていなかった。他の10本刀はほぼ見せ場なし。せめてこの3人だけは過去も絡めてもう少し丁寧に描いて欲しかった。前作の張があんだけ活躍したのに・・。逆に奥義会得はやたら丁寧に描かれた。あの時間をもう少し10本刀にあてて欲しかった。福山雅治演じた師匠は原作よりも人間味があって良かったけども。


今作は原作とはほぼ違うストーリーとなったが、それはほとんど気にならなかった。蒼志パートもうまいことストーリーに組み込まれていたし。そして、このるろうに剣心シリーズ通して賞賛したいのが、キャスティングと役者の演技。ほんとに皆良かった。いわゆる脇役の操や翁、10本刀まで他には考えられない見事な配役だったし、斎藤や蒼志も味があって良かったし、シシオは上記通り完璧だった。個人的には地味にホウジの配役が一番見事に嵌まっていたと思う。


アクションもどんどん凄くなっていき。最後のシシオ戦は本当に素晴らしかった。ほむらだまやグレンカイナは完全に原作を超えた。斬ると焼くを同時に味わうのは実際そうとう凶悪な技だった。奥義も牙突もかっこ良かったし。


全体でみれば、とても良い作品だった。もし、続編をやってくれるのであれば、追憶編をやってほしい。暗くて地味な話だから映画向けでは無いけれど、今回の映画でるろうに剣心を知った人には是非見てほしい作品だ。剣心の人斬り時代の過去、殺さずの誓いに至る経緯、これを佐藤健に是非演じて欲しい。追憶編を知ることでより一層るろうに剣心という作品に感情移入できるんじゃないかと思う。