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それでも僕はやってない

この映画が公開されたのはいつだったか、かなり前だった気がする。この内容は別に警察や検察を批判するものではなく、痴漢の冤罪というものを証明するのはこんなにも大変で辛いものだとリアルに描いたものだったと思う。しかし、実際の警察はこの映画よりも酷く短絡的に捜査や取り調べをするものだ。とかく、痴漢のような性犯罪に関しては。


http://biz-journal.jp/i/2014/09/post_6075.html


今年は袴田事件の冤罪の問題が明るみになったように、最近この手の記事が多くなってきたように思う。警察や検察の行き過ぎた証拠捏造。袴田事件の時代なら、司法もそれに便乗して冤罪が完成してしまったのだろうけど、最近は司法が少しずつまともになってきたのか、上記のように警察の証拠捏造が決め手となって無罪になるようなケースが増えてきている。もし、上記の性犯罪の犯人が本当に容疑者だったら、警察のせいで無罪になってしまったと言える。今回じゃなくとも、司法が変わってきているのに、警察が変わらないままでこのまま月日が流れれば、いずれ冤罪の逆の事が起きるだろう。


もちろん、普段警察の方がどれだけ激務で精神的にきついものを抱えて街の平和を守ってくれてるか、私は尊敬している。大体の警察官は崇高な正義を貫いて日々仕事をしているに違いない。しかし、現場の警察官は学がなく、人の話を聞かない。これは、私も実際に体感した事がある。その時も性犯罪だったが、本当にぞっとする取り調べというか1日だった。


ちょうど、二年前くらいだろうか。私の仕事の店の女子トイレでお客様同士で覗きのトラブルがあった。被害者とは関係のないお客様から呼ばれてトイレの方へ行ったら、これまた被害者とは関係のない男のお客様が女子トイレの入口に立っており事情を話してきた。覗きがあり、犯人がトイレの中に隠れているから逃げないように立ちはだかっているとのこと。私にその話をして、後は任せたと言わんばかりにその男性はどこかに行ってしまう。正直その話を聞いた時、最悪だと思った。これはお客様同士のいざこざ、店にはなんの責任もない。しかし、いつの間にか集まったギャラリー達の目線は完全に私が何とかするべきだという空気を作っていた。関係無いと切り捨てられない。


とりあえず、入口の警備をしながら、被害者から警察を呼んでほしいと頼まれ警察を呼ぶ。警察が来るまでの間に犯人が隠れてるトイレのドアをノックしたりしたが、出てこない。しかし、10分ぐらい経ち部屋から犯人が出てきた。恐らく40代ぐらいのみすぼらしいおっさんだった。外見的には完全に黒だった。彼は逃げる気はないのだろうけど、完全に取り乱しており、私に色々言い訳をしてなんとかしてくれないかと頼み込んできた。とりあえず、警察に事情を話しましょうと他人行儀に対応しているうちに警察が来た。


あの光景は凄かった。4、5人の警察が走り寄ってきて、犯人の男を見つけるなり、お前が覗きか!と胸ぐらをつかみ一気に取り押さえた。そして、覗きやってしまったな!何でやったんや!とまくしあげる。その光景を見て、私は少し男に同情してしまった。何の言い分も聞いてくれないんだなと。


男が言うには、急な腹痛に襲われ急いでいたから男子トイレと女子トイレを間違えたとのこと。一理ある。しかし、被害者の女が言うには部屋の上に男の頭が見えたと。普通に立ってももちろん頭は隣の部屋から見えない。女の言うことが本当ならやはり覗き目的であろう。事実はわからないが、その男の容姿が完全に怪しい部類であったから、多分覗き目的だったんだと思う。


男はすぐに警察に連れて行かれ、一段落と思ったのだけど、私はその後も現場確認や事情聴取に付き合わされ結局1日潰れた。とんだとばっちりだ。


警察へ同行してからの事情聴取は警察のリアルが見れた。私に様々な質問をしてきて、時系列のようなものを書いていたのだけど、多分私を担当していたのが若手でまず全く作文能力がなく、言い方は悪いがアホだった。私が代わりに書いてやろうかと本気で思ったぐらい、グダグダ文面を考えていたのだが、それを見かねて上司がヘルプに来た。その上司も私より完全に一回り上の人だったのだけど、学がなく私の伝えたい文面になかなかしてくれない。なんでこんなに文章考えんの下手くそなんだよと割とガチで腹がたっていた。私には関係ない、早く仕事に戻らせろと。


そして、文章の良し悪しはともかく、完全に男を犯人とするような質問の仕方もされた。私はなるべく客観的になるように答えていたが、その上司が若手に書くようアドバイスしてる内容は少し捏造されていた。実際私も犯人の男は怪しいと思っていたから特に反論はしなかったが、もしその男が自分と同年代のまともな容姿をしている人間だったなら、警察に反論していたかもしれない。被害者はおばさんだったし。それぐらい、初対面の男に対し、まだ証拠もない状態で警察は完全に犯人と決めつけていた。


事情聴取が終わった後、上司の方からお詫びと対応が決まったら連絡するかもしれないと言われた。その時も、男は否認してるがまず間違いなくやってますわと決めつけていたし、男の人生は終わったなと何とも言えない気持ちを持ったまま店に戻った。それ以来、私は警察に目を付けられたら終わりだなと思った。


もちろん、警察の強気な姿勢は犯人の自供を促す為には必要だと思う。しかし、自供が取れないならやはり一度冷静になり証拠を確認しなければいけない。この件にしても、証拠はその時点では無かった。被害者の証言が全てだった。被害者も完全に取り乱していたし、大げさに言っている可能性もあったと私は思う。結局、その件が最終的にどうなったかは報告が無かったからわからない。


痴漢や覗きは証拠が残らないから非常に判断が難しい。疑わしきは罰せずでは被害者は納得できない。だから、疑わしきは罰するぐらいがいいのかもしれない。しかし、冤罪を利用しようとする輩がいるのもまた事実。まず我々男にとって大切なのは完全なる身の潔白を自分で確かにしておくことだ。今回なら女子トイレに入ってしまったなら、絶対に誰にも見つからないように細心の注意を払うべきだった。もしたまたま出ようとした時に女に出くわしてしまったなら、その場で正直に間違えて入ってしまったと謝らなくてはならない。さらに言うなら女から怪しいと思われない容姿をそもそも意識しなければならない。女はとかく容姿や感じで態度をコロコロ変える。私も満員電車に乗るとき等は両手ともはっきりと上げて吊革等を握っている。身の潔白を証明する為だ。


そして、警察はしょうもない証拠捏造はいい加減やめなきゃいけないし、もっと勉強しなきゃいけない。私を担当した警察官ならちょっと頭の良い犯罪者ならなんなく言いくるめることができると思う。一番最初に紹介した事件のように証拠捏造があるから容疑者は無罪だと裁判で言われかねない。被害者を弁護しなきゃいけない立場なのに、容疑者を弁護してしまいかねない。


どのみち、冤罪を防ぐ為には自分の身は自分で守るしかない。念には念を、男は色々気を使わなくてはならない。