音楽性の違い

私は大学の頃、友人とよく恋愛関係の話で彼女と別れた理由を「音楽性の違い」と言っていた。もちろん、そんなのはほんのちっぽけな理由で、冗談でよく使っていただけだ。しかし、面白いもので好きな音楽というのは驚く程人によって違うし、全然好きじゃない音楽が流れているとそれだけでやはり多少不快に感じてしまう。不思議なものである。私の友人にはヘビメタが好きな人もいれば、レゲエが好きな人もいる。正直理解できない。もちろん、それが原因で縁が切れるわけじゃないけど。


私が好きなアーティストも周りの人からすれば、かなり珍しいらしい。私は昔からAqua Timezのファンなのだが、皆せいぜいごくせんの主題歌だった「虹」を知ってるぐらいで、まだ活動してたの??と言う人も少なくない。私からしてみれば、最近の曲も好きだし、虹がでる前のマイナーな曲も好きだし、現在もバリバリ現役だ。中でも「歌い去りし花」は最も好きな曲で、今でもたまに無性に聞きたくなる。なんでAqua Timezはこんなに過小評価されているのだろうとずっと不思議に思っていた。だから、なんとか皆に彼らの良さを知ってもらおうと車の中でガンガンかけたりする。


しかし、そんな私も仕事が忙しかったりで最近は音楽もあまり聞かなくなった。一時期、サカナクションや世界の終わりにプチはまりして今も新曲が出るとYouTubeで聞いたりしている。そして、そうこうしてるうちに、実はAqua Timezが新しいアルバムを8月に出していた事に昨日気づいた。テレビとか全然出ないから、ファンですらどんな活動してるかわからなかった。そして、今日仕事終わりに買ってきた「エルフの涙」。今でもCDを買うのはAqua Timezだけだ。中学の頃とかはミスチルとかも買ってたけど。


やはり新曲を聞くと、改めて自分は彼らのファンなんだなと思う。昔のような尖った曲は減ってきた気がするけど、私が元々すきなのはとにかく優しくてさわやかなメロディーなので、今回のような完全なPOPな路線も大満足である。シングルで出してたのがエデンだけで知らない曲が多くなんかお得感もある。Aqua Timezのアルバムの最後曲には必ず壮大な名曲が来るのだけど、今回の最後曲「エルフの涙」も短いけど良い曲だった。他にも「手紙返信」もAqua Timezらしいバラード。

しかし、これが売れるかというとそうは思わない。彼らの現状は詳しくはわからないが、客観的に見たら完全に落ち目だ。落ち目と言っても、ピークはやはりごくせんの主題歌の「虹」で、それ以降は世間的にそんな有名なヒット曲は生まれていない。細々と活動してきたというグループだと思う。私からしてみれば、むしろボーカルのフトシの歌唱力は年々進化してると思うし、色んな音があって昔より完成された曲は多いと思うし、才能が枯渇しているわけじゃないと確信している。だけど、売れない。今回の手紙返信等も今人気のアーティストが歌えば、メガヒットするぐらいのポテンシャルはある曲だと思う。


だからこそ、もう一花咲かせてほしい。世間の人にAqua Timezはこんな良い曲作れるんだぞと見せつけてほしい。なんか応援したくなるんだよ、彼らは。

とはいえ、冷静に考えてみれば、ここ数年で世間的に生まれた名曲って??毎年オリコン上位はAKBと嵐に独占されてるし、90年代活躍した我々の世代が熱狂したアーティスト達も昔程の力がない。今の若い人はなんか可哀想である。あの頃は毎年のように名曲と呼ばれる歌が様々なアーティストから生まれた。Bz、ミスチル、サザン、GLAYラルク宇多田ヒカル浜崎あゆみ、ドリカムらの全盛期を知らないなんて。これは私が年を取ったからそう思うんだろうか。今の高校生が私が高校の時に流行った曲を聞いたらやっぱり古臭く感じるのかな。

Aqua Timez 『手紙返信MVフルコーラス』: http://youtu.be/EeiTUV3UQAI