読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Jリーグの2ステージ制 チャンピオンシップ

また今年もいつの間にかJリーグが開幕していた。日本サッカーはW杯、アジアカップでの大敗、アギーレの八百長疑惑による退任と完全に落ち目になっている。Jリーグはそもそも私の周りでは気にしている人も皆無だし、昨年ガンバが三冠で圧倒的な力を見せつけたにも関わらず、メディアでの取り扱いや世間の反応は薄い。唯一の頼みだった代表も結果が出せないし、結果が出てないのに有望な若手もいないという非常に厳しい状態である。


長年Jリーグを愛していた私もここ数年はほとんど興味が無くなった。何よりスター性のある若手が不足している。中田英中村俊輔本田圭佑、と一時代を築いてきたエースに変わる存在の原石がJリーグに全くいない。得点王は毎年大久保と佐藤寿人と外人が争い、MVPも中村俊輔や遠藤といった完全にピークを過ぎた人間が取れてしまう。ベテランが一線で頑張り続けてなくては人気が維持できない。ダルビッシュ、マー君がメジャーに行ってもすぐ大谷のようなスターが生まれる野球とは全く違う世界なのだ。


そんな落ち目のJリーグが復権をかけて今年から2リーグ制を復活する。なんと11年ぶりの大改革だ。私はこれには100%反対である。もちろんプロスポーツとはいえ興行は大事なのは100も承知なのだが、一年通して一番良い成績を収めたチームが優勝じゃないのはやはりしっくり来ない。同様の理由で私はプロ野球プレーオフも未だに賛成できない。シーズン一位同士で日本シリーズをやるからこそ、最強のチーム同士の戦いになり盛り上がるわけで、例えばシーズン二位で日本シリーズに勝ったとしても、日本一??と素直に認めれない。しかも、シーズン一位のチームには予め一勝のアドバンテージがあったりというのもおかしい。興行の為、プレーオフはするけど、やはり一位のチームが勝ちやすいようにするというのは、中途半端で合理性が全くない。だったら、シーズン優勝したチームが日本シリーズに出ればいいのである。



しかし、そんな私もプロ野球プレーオフが下位チームのファンの盛り上がりに大きく貢献していることは認めざる得ない。なんやかんや言ったって、自分の贔屓チームに日本シリーズに出てほしいものだし、盛り上がるのは盛り上がる。これは認めたくないけど認めざるえない。


Jリーグのチャンピオンシップの場合はそこまでの人気回復に繋がるだろうか?私はNOだと考える。

まず、そもそもサッカーは番狂わせが起こりにくい為、年間通しての成績と一発勝負の成績にそこまで差が出ないと考えられる。昨年の例で言うなら、ガンバがシーズンも他のカップ戦も優勝し三冠を達成した。年間通しての成績も、一発勝負のカップ戦もガンバにどこも勝てなかったのだ。もし昨年のような事になった場合、もはやチャンピオンシップなんてやる意味が全くない。プレーオフの見所は普段優勝のチャンスが少ないチームに一発逆転がある所だが、前期も後期も上位陣の顔ぶれは恐らくそんなに変わらない。そうなると新鮮味はないし、チャンピオンシップはナビスコ杯ぐらいの価値しか見いだせない中途半端なものとなってしまう。


次に、年間勝点一位の圧倒的な有利さ。チャンピオンシップを取る過程で、年間勝ち点一位のチームはスーパーシードになり、なんと一勝するだけで優勝となる。他の4チームは三連勝しなければならないので、年間勝ち点一位のチームは圧倒的に有利だし、もしチャンピオンシップで負けても、実質二位の為立場は保証される。これは実際、ゼロックススーパーカップと正直何が違うの??という感じだ。こんな感じだと、チャンピオンシップを取ることよりも年間勝ち点一位になる事の方が価値があるように見えてしまう。ゼロックススーパーカップは余興みたいなもんだし、このチャンピオンシップもそうなってしまうのではないか。


そして、何より重要なのが、どこが優勝してもおかしくないJリーグの最大の楽しみを阻害してしまうこと。Jリーグは本当に各チームの力が均衡しており、毎年最終節になるまで優勝が決まらない。私はこの最終節の逆転優勝に何度も感動させられてきた。優勝争いもさることながら、残留争いもいつも最終節までドラマがある。要するに、わざわざチャンピオンシップで年間優勝を決め直す必要がないのである。最終節が終わる→チャンピオンシップに切り替えていくみたいな考えはシーズンの感動を半減させるし、さらにそれが二部制になることでも最終節の重みがなくなる。優勝を争うライバルチームの結果を常に気にして同時間に試合をするあの緊張感は選手もそうだしサポーターにとっても直接優勝をかけて対決する以上にたまらないものがある。それはやはり一年をかけた最後の戦いだからこそ味わえるもので、チャンピオンシップの出場権を得ることしか価値がないならそこまでの感動はしない。


要するに、中途半端で合理性がないのである。無理やり消化試合を減らして集客したいだけの薄っぺらいやり方。サポーターは別にそれでいいのかもしれないが、あまりサッカーに興味ない人からしたら何なんその訳わからん制度??となってしまうだろう。


Jリーグプロ野球と違い既存のファンの数が少ないのだから、新規のファンを開拓していかなくてはならない。しかし、この二部制やチャンピオンシップは既存のファンのリピートを上げるだけであり、新規のファンは食いつかない。もっと他にやることはいくらでもあるのにと思う。

   
Jリーグでも人気チームはやはりその地域に根ざした活動ができている。地域密着、各チームがまず生き残る為にやらなきゃならないのは来てくれる地元のサポーターを大切にすることと、試合を見に来てもらう為に最善の努力、営業活動をすること。プロだから、サッカーだからほっといても客が入るわけじゃない。もっと謙虚にどうやったら試合を見にきてもらえるか考えないといけない。


そして、何より、Jリーグのサッカーのレベルをもっと上げないと。ACLで負け続けもはやアジアでも全く強くない日本のチーム。腐っても野球は世界レベルの技術を持っている為、見ててやはりプロの技術にはそれだけで感動する。しかし、Jリーグの試合を見ててもプレーで感動することはほとんどない。単純なトラップミスとか見てると、これが本当にプロの一線のレベルなのかと思ってしまうこともある。やはりプロ選手は皆に憧れるプレーをしてほしいのである。

何はともあれ、今年もJリーグは開幕した。今年はキラリと光る逸材が出てくるだろうか。