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シンガポールの小学生に出された問題

http://www.theguardian.com/science/alexs-adventures-in-numberland/2015/apr/13/can-you-solve-the-singapore-primary-maths-question-that-went-viral

上記がシンガポールの学校で実際に出された問題らしい。こういうニュースを見ると、日本は今後どんどんアジア諸国に追い抜かれ、いつの間にか観光がメインの経済後進国になっていくんだろうなって思う。日本人はあまり知らないかもしれないが、国民の1人あたりGDPはすでにシンガポールブルネイ、香港にも負けており、アジアの中ですら決して日本はキングではない。この前のサッカーのアジアカップに象徴されるようにアジアでもせいぜいベスト8、そのぐらい日本のざっくり言うと国力は衰えている。


私はその原因はひとえに日本の教育のしょぼさにあると思っている。暗記する事ばかり教え、自分で考える事をさせないテスト。そもそも何故勉強するのか、勉強することの楽しさも教えない。落ちこぼれは厄介者扱いし放置。将来よりも今を大切にする部活動。そして何より、成果を上げようが上げまいがさして待遇に影響しない全く競争の無い教師達。さらにその教師達は民間企業で働いたこともなく、世間から見れば完全に異端な変人揃い。そんな教育環境でどうやって社会で通用する人間が育つ?競争に負けない強い精神が育つ?


勉強をしてこなかった人間の殆どは学生のノリのまま、地元で傷を舐め合いながら大人になる。私の知人にもたくさんいる。学校の部活仲間でいつまでも一緒にいて、あの時は楽しかったねと思い出話に華を咲かせる。地元のつてで結婚し、とてもじゃないがやりがいのある仕事にはつけない為、子供に自分の人生を捧げる。世間の事は何も知らず、興味も持たず、地元の狭い世界で一生を終える。別にそれもいいかもしれないが、只でさえグローバル化が進むこの時代、海外どころか国内で地元すら離れられないというのはあまりに世界が狭すぎる。そういう人達はあまりに情弱で流されやすい。


教師は自分のボーナスを賭けてでも、生徒の成績を上げる努力をしなくてはいけない。部活や思い出作りも勿論大事だが、この日本で勉強をしないということは人生を捨てるも同然なのである。勿論、例外はいて起業したり、芸人になったりして成功する人はいるが、そんなのはごく一部。思い出なんて卒業してからもいくらでも作れるし。


話が大きく逸れたが、シンガポールの国力が急激に伸びているのは教育の質に大きな要因があることは間違いない。始めに紹介したアメリカの記事を和訳すると以下になる。

Albert と Bernard は Cherry と友達になり、Cherry の誕生日を知りたがりました。Cherry は誕生日の候補として、以下の10日をヒントとして与えました。

5月15日、5月16日、5月19日
6月17日、6月18日
7月14日、 7月16日
8月14日、8月15日、8月17日

そして、Cherry は、Albert には生まれた月を、Bernard には生まれた日だけを教えました。

すると Albert が「Cherryの誕生日は僕には分からないけれど、Bernardにも分からないことを僕は知ってる」と言いました。

すると Bernard が「最初は僕もわからなかったけれど、今、分かったよ」と言いました。

すると Albert が「じゃあ、僕にもわかった」と言いました。

Cherry の誕生日はいつでしょう。



非常に面白い問題である。謎なぞとはちょっと違う論理的思考力が無いと解けない問題。ちなみに、私も答えがわかるまで五分程掛かったし、小学校の時ならわからなかったと思う。こんな問題を当たり前のように小学生に解かせる教育をしているのだから、そりゃ大人になってら頭切れ切れになるだろう。このような問題は暗記しても解けない為、考える癖がつくし、学ぶ楽しみにも繋がる。


このような問題に主体的に取り組む教育を受けている為、シンガポールを始めとするアジアの人は仕事に対しても非常に積極的である。私も仕事で台湾やシンガポールの人と交流したことがあるが、母国語と日本語と英語は当たり前に使え、一分一秒も無駄にしないという高い意識を持った人達ばかりだった。正直適わないと思ってしまった。

日本人がノンビリとあぐらかいてる間に彼らは必死に努力し、日本を追い越しつつある。日本の教育が今後も変わらなければ、この国に将来はない。気合いや飲みニケーションだけで成り上がれる時代は終わった。日本が古い慣習で付き合いや年功序列を大事にしている間、世界は頭を使える人間をビジョンのある教育で育ててきた。

このシンガポールの小学生が当たり前に答えている問題を成人式を迎える地元の学生にやらせてみたら何人が答えられるんだろう。考えるだけでぞっとする。