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横浜の快進撃は本物か?

今年もプロ野球が盛り上がっている。私は昔(と言っても中学生ぐらいまで)熱狂的な阪神ファンだったのだが、今は野球自体が好きでチームというより個々の選手やリーグ全体を見て楽しむようになっている。やはり、日本は野球の国、Jリーグよりもプロ野球だなと改めて思わされる。


今年一番盛り上がっているのがセ・リーグの首位を快走している横浜だ。私が阪神ファンだった頃はマシンガン打線で憎らしい強さを誇っていたのだが、いつの間にか弱体化、近年は最下位が定位置で弱さの象徴とされていた。そんな横浜が昨年あたりから若手が台頭し始め、今年は勢いのまま首位を快走している。梶谷が出塁しまくり脚で掻き回す、筒香、ロペスが返す。投手も今のところ大崩することなく安定しており、何より山口を先発に回して空いた抑えをルーキーの山崎がセーブ記録を塗り替えるような活躍でしっかりこなしており、非常にバランスの良い強さを発揮している。


しかし、まだ5月の半ばであり、このような快進撃なら暗黒時代の野村阪神でも起こしていた。新庄や和田や外国人が一時的に確変し無類の強さを春先に発揮することはあったのだ。では、今年の横浜はどうだろうか。

私の個人的な見解では、優勝は難しいだろうが2位、3位にはなると思う。

優勝は阪神か中日が来るだろう。阪神は今のところさした怪我人がいるわけではないのに苦戦しているが、元々の戦力は攻守共に今年のセ・リーグの中では一番。マートン、ゴメスが打ち出すと一気に勢いに乗るし、投手も岩田、藤浪、能見、メッセンジャーあたりは長い目でみれば大崩れは考えにくい。中継ぎ、抑えも力はあるため、最終的には優勝に一番近いと思う。


中日も横浜同様、外国人と若手の台頭がガッチリかみ合いつつある。横浜よりも計算できるのは、先発投手の力。大野、吉見、バルデス、山井はなかなか崩れない。問題は中継ぎ、抑えだが、若手のブルペン陣が疲弊する頃には浅尾、岩瀬がしっかり復活し良い競争が生まれるような気がしないでもない。さらに要所で山本昌、谷繁バッテリーが出てきて、チームに勢いをつけるだろう。

前評判の高かった広島は黒田が思った程じゃない為、優勝は遠い。打線も迫力不足は否めない為、後半はヤクルトと下位争い。

巨人は何故今の状態で勝てているのか非常に不思議。昨年も攻撃陣はレギュラー全員が下降線の中、ばっちり優勝した。原監督は実は前中日の落合監督のようなやりくり上手で、ある意味昔の巨人と違った隙の無さを感じる。しかし、今年はそうはいかないだろう。恐らく、昨年までのレギュラーを取るのか、台頭してきた若手を取るのか、原監督がどっちつかずな感じになり4位でフィニッシュ。何より阿部次第であるが、一塁やると言ったり捕手に戻したり、そんな事やってるチームに他チームは負けてはならない。


ヤクルトは今年も最下位。投手の自力がない。打線は去年はただの確変。もしかしたら、ぶっちぎりの最下位かも。



何より今年の注目は横浜。しかし、横浜の強さの一番の秘訣は私は中畑監督にあると思う。今の若者を手懐ける魅力が中畑監督にはあるからだ。私が選手でも今の十二球団のどの監督の下で働きたいかと言われれば、中畑監督か工藤監督か栗山監督かなと思う。言葉では表現し辛いが、伝統や慣習に縛られず、ある程度自分のやり方を認めてくれそうだから。今の若者に指導する際、最も大事なのは自主的に取り組ませてあげることなんだと思う。そもそも、プロなんだから教えてもらうという態度が間違い。自分の考えで練習して煮詰まったら自分からコーチや監督にアドバイスを求めるべきなのである。中畑監督はもしこちらからアドバイスを求めれば、自分が二軍の無名選手でも喜んで教えてくれそうな印象。


そして、何よりこの数年、あんなに負け込んできたのに選手を批判せず、我慢してポジティブな姿勢を貫いてきた姿に今年こそは監督の為にと思っている選手も多いのではないだろうか。一見、感情丸出しな中畑監督だが、ネガティブな感情は極力抑えているはず。これは部下にとって非常に大きいのである。結果が出ない時こそ感情を押し殺すことで部下はその気持ちを感じ取り頑張ってくれる。私も仕事で最も大事にしている事だ。


とはいえ、正直今年は例年以上にパ・リーグが強く、セ・リーグが弱いという傾向が顕著だと思う。混セの要因は明らかに巨人・阪神の劣化。パ・リーグの最下位を独走しているオリックスでさえ、メンツだけ見れば巨大戦力。これから始まる交流戦パ・リーグの独壇場となるだろうから、ここで耐えたチームがセ・リーグでは抜け出せる。そう考えると一番大事なのは先発の投手力。やはり阪神か中日がくるかなと思う。


それにしても、今年のシーズン開幕前の色んな解説者の順位予想が外れまくりで凄い。大多数が広島、オリックスを優勝候補に挙げており、正直解説者としては今のところ失格である。それがスタジオにしかいない素人解説ならわかるが、実際にキャンプまで行って分析した上で外している人はもう解説やらなくていいよと思ってしまう。