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高校野球百周年 野球留学はもっとするべき

夏の甲子園がついに開幕した。前の日記で今年の近畿勢について書いたが、やはり今年も大阪桐蔭以外の代表には全く迫力を感じない。ここまで勝ち残っている大阪偕星も滝川第二も相手が強く、鳥羽高校の出来次第では二回戦の全滅が濃厚だろう。九州勢は春の大会からきっちり修正し、打てるチームを作ってきた。なのに近畿勢は相も変わらず貧打、拙攻のチームが目立つ。


今年は高校野球百周年ということで、始球式をあの王貞治がやる等、かなり特別なものとなっている。そして、百周年というこの大会を見て、所謂強豪と言われてきた多くの高校の時代が完全に終わろうとしているのを感じる。今日の二試合は正直ショッキングな内容だった。


第一試合、智弁和歌山対津商業。戦前の予想では智弁和歌山は優勝候補と言われ、圧倒的に有利と思われていた。

初回、連打で簡単に二点を先制、エースの斎藤も評判通りのボールを投げ、今年の智弁は強いと誰もが思ったに違いない。しかし、智弁の見せ場は初回だけだった。津商業のエースが本来の投球を見せ始めると大振りで全くタイミングが合わず、流れは完全に津商業に。コンパクトに逆らわない打撃で一点ずつ返し、同点で五回を折り返す。


そこからの智弁和歌山はもう見てられなかった。津商業に一点勝ち越されただけで気持ちが完全に切れ、エラー、エラー、ワイルドピッチのオンパレード。エースの斎藤も見方の守備に苛立ちタイムリーを許し、ついに降板。終わってみれば、エラー7つの大敗だった。終盤は内野に飛んだ打球はほぼエラー。送りバントの処理もままならぬ、アウトはほとんど三振。長年甲子園を見てきたがこんなにどこに飛んでもエラーするチームは初めてみた。どっちが初出場かわからない状態、しかも何より完全にふてくされてる選手が何人もいてとても残念であった。これで和歌山は甲子園で五年勝ちがない。全国最弱県となった。


第二試合、私の地元の奈良の天理と夏初出場の創成館。こちらもスポーツ紙各紙は創成館を最低ランクに見ており、天理の圧倒的有利な予想となっていた。


試合内容は智弁和歌山程酷くなかったが、春の選抜から全く成長しない荒い打撃を展開。創成館の左サイドハンドの110キロ代のボールに翻弄され試合を通してほとんどクリーヒットはなかった。逆に創成館は終盤になる程天理の富木にアジャストしていき、後半は完全に押せ押せだった。結局、なんとか踏ん張っていた富木を打線が見殺し、サヨナラ負けとなった。


創成館は継投がうまくはまり流れを変えた。それに攻撃にも色々な修正が見られた。逆に天理は森浦という一線級の投手がいながら継投せず、攻撃も初回から終盤まで全く工夫が無かった。これは春の健大高崎と全く同じで何の成長も無かった。



智弁和歌山、天理の時代は今日完全に終わった気がした。どちらも今年は良い選手が揃い、完全に勝負年だったにも関わらず、初出場の公立に完敗。運とかそういうものではなく実力で完全に負けていた。十回やって七回は同じ結果になったろうと思う。

果たして、これは練習量の違いなのだろうか。いや、それはない。だって、両校とも野球をしに選手が集まってきて、甲子園を第一目標にきついきつい練習をしてきているのだから。寮生活で野球のことばっかり考える日々を過ごしているはずだ。


勿論、練習の設備も公立のそれとは比べものにならない程整っている。じゃ、何が悪いのか。


それは、監督の教育者としての力量である。高嶋監督も橋本監督ももう還暦であり、十代の若者を教育するにはジェネレーションギャップがありすぎる。いくら何でも、古くさすぎる。ワシの頃はこうだったって言われても、今の選手には全然ピンとこないことも多いだろうし、采配も古臭い。


特に津商業の監督は35歳だが、この試合に関してはパーフェクトな采配だったと思う。選手のモチベーションを上げるのも上手そうだったし。現実社会でも一回りか二周り上ぐらいの上司だったら考えを理解してくれそうだけど、還暦の老人になに言われようが、ピンと来ないだろう。

選抜覇者で明徳義塾の夏初戦に初めて土をつけた敦賀気比の監督も30代前半。若い監督のチームがどんどん戦績をあげていく中、渡邊監督終盤期の横浜高校等年配の監督のチームはどんどん時代に取り残されている。


高嶋監督も橋本監督もこれ以上過去の栄光を汚さない為にも引き際だと思う。


そして、さらに大問題なのは、関西の有力中学生達が関西の古臭い指導者に才能をどんどん潰されること。智弁和歌山や天理はやはりブランドがある為良い選手がまだまだ集まる。しかし、三年後には見事に丸くまとまって、今回のように地元主体の公立にすら完敗するようになってしまう。本当に有力な中学生は是非東北や北信越野球留学に行ってほしい。新しいトレーニング法等で力強い選手になれるから。関西なら大阪桐蔭一択。ダルビッシュやマー君や大谷がもし智弁和歌山や天理に行ってたらと思うとぞっとする。


とにかく、高校野球百周年という記念大会を通して、古い野球はどんどん淘汰されている。今回の優勝校、上位進出校はこれからの高校野球の新しい歴史を引っ張っていく面々になるに違いない。