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野球賭博で巨人の時代は終わる

今年もいつの間にか日本シリーズの時期になった。歴史に残る混セを制したヤクルトと圧倒的な力で優勝したソフトバンクソフトバンクの2連勝で迎えた神宮での3戦目はトリプルスリーの山田哲人がミスター以来となる三打席連続ホームランでヤクルトを初勝利に導いた。


今年は交流戦パ・リーグが圧倒的な勝率で貯金を作ったこともあり、前評判ではソフトバンクが有利とされていた。実際、1、2戦目はヤクルトは全くいいところなく点差以上の完敗だった。しかし、今日の試合のように山田一人爆発すれば中継ぎ以降に戦力の差は無い為、ヤクルトにも勝機が出てくる。調子に乗った時の山田哲人は何打席連続でも打ちそうな勢いもある。ソフトバンクは四番の内川の離脱が正直痛すぎる。


それでも、やはり先発の投手力の差から明日、明後日ソフトバンクが連勝で日本一かなと私個人的には予想する。というか、今年は何となくパ・リーグが勝ってほしい。下記の交流戦の成績も物語るようにリーグ全体で見れば明らかにパ・リーグの方がレベルが上がっているし、ヤクルトは最終版の勢いで一気にここまで来た感が拭えないからである。勿論、そういう勢いが短期決戦の醍醐味なのだが、私の性格的に一年通して強かったチームが日本一になってほしいと思ってしまう。


http://bis.npb.or.jp/2015/stats/std_inter.html


しかし、今年のセ・リーグの開幕前、誰が二年連続最下位のヤクルトが優勝すると予想しただろうか。しかも、横浜が前半戦を首位で折り返すという波乱含みで。大体の解説者は巨人と広島の2強に阪神が絡んでくるとの予想だった。セ・リーグは広島、パ・リーグオリックスが前評判を悪い意味で大きく覆した。特にセ・リーグに関しては今年は野球賭博で大損した人は数知れずじゃなかろうか。


ここにきて、野球賭博問題が大きくクローズアップされている。発端となったのは巨人の現役プロ野球選手の野球賭博が発覚したことだった。何年前か忘れたが、大相撲界でも以前野球賭博が問題となり当時の大関らが処分されている。その時の元締めは暴力団が絡んでいたのだが、野球賭博が問題になる場合、多くの場合大きな資金力を持った闇組織との繋がりがある為、警察も本気で捜査にあたっており、これからも多くの選手が見せしめに処分されることになるだろうと思う。


ちなみに、個人であろうと組織であろうと、野球賭博は犯罪である。刑法にもしっかり示されている。しかし、私は一般市民が遊び感覚でちょっとスポーツを賭事に使うぐらいなら別にそこまで目くじらをたてる必要はないと思う。そんな事を罰するぐらいならパチンコをとっとと廃止にした方がギャンブルの依存度を減らすことができると思うし。パチンコはまじで百害あって一利なしの為、一刻も早くこの世からなくなってほしい。


しかし、野球賭博を許してしまうと必ず起きる問題が八百長である。自分の賭けたチームが勝つように例えば審判を買収したり、相手チームに賄賂を渡したりという事は世界のスポーツ界では実はよく行われている。セリエAユベントスがそれで一度降格してしまった事もある。そして、一度そういった事実が明るみに出てしまうとファンは勿論興ざめ。どんな感動的な展開も八百長じゃないかと疑ってしまう。


サッカー界では日本のtotoのような試合の勝敗を予想して金銭を得るサッカー籤が世界的にもポピュラーな為、オッズ等を徹底的に監視し、八百長が起きないようFIFAが管理する仕組みがある程度構築されている。逆に日本野球はそういった仕組みが全く無い為、八百長等がもし起きたとしてもそれが表にでることはなかなかないだろう。


日本のプロスポーツ界の中でも野球は体質が非常に古く、現場の選手が預かり知らぬ所で、様々な闇の動きが表に出たことがあった。


記憶に新しいのは、『加藤球』。いつからか日本のプロ野球はメジャーに影響され、統一球という飛ばないボールを採用していたのだが、それによりホームランが激減。野球人気の低迷を危惧したのか、ある年の途中、加藤コミッショナーが現場に内緒でいきなり飛びやすいボールに変更。その後ホームランが一気に激増した為、バレてしまうという事件。この際、実は巨人だけボールが変わった事を知っていた、さらには巨人の攻撃と守備時に使うボールが分けられていたという話もあった。事実、この加藤球が使われていた時この年の巨人は圧倒的な強さだったが、不正が発覚してボールが元に戻った途端急失速した。


もう少し遡ると球団再編問題。近鉄の身売り問題が発端となり、当時ホリエモンが球団を買収しようとして一躍有名になった件である。あのときも、選手側や近鉄のファンは球団存続の為に一生懸命訴えていたにも関わらず、球団を減らして1リーグにしようとナベツネら上層部はしようとしていた。結局、古田選手会長のがんばりもあり、今の楽天が誕生することとなった。


こういった闇の動きの中心にいるのはやはり巨人、讀賣という組織である。ナベツネプロ野球界で力を持ちすぎている為、プロ野球は常に巨人中心に回るように動いてきた。CSができたのも巨人が優勝できなくなってから。一位のアドバンテージが大きくなったのは、また巨人が強くなってからである。

あくまでも都市伝説だが、東京ドームで試合が行われる際、巨人の攻撃時には空調が追い風に、巨人の守備時には空調が向かい風になるように設定されているらしい。あくまでも都市伝説だが。

巨人の新監督に高橋由伸が決まったが、彼も元々はヤクルトファンでヤクルトを逆指名するはずだったのに、父親の借金を肩代わりするかわりに巨人に行くよう説得された。

そもそも、前任の原監督も不倫の事から暴力団との繋がりが発覚しているし、とにかくこの巨人という球団、プロ野球の上層部は真っ黒なのである。

野球賭博が巨人の現役選手から発覚したのも偶然ではないだろう。そういった体質が今回の事件の引き金となっているのは間違いない。


今回の野球賭博の問題は恐らくまだまだ大きな闇を孕んでいると思うし、今のご時世、もみ消せるものでもないと思う。私みたいな若造が言うのもなんだが、近年日本自体がゆっくりとでも確実にそういった不合理な老害の支配から脱却しつつある。これから様々な意味不明な伝統やしきたりは淘汰されていき、本当の意味での自由競争の時代に入っていくだろう。プロ野球も例外ではない。

勿論、巨人は野球賭博をきっかけに世間やマスコミからも徹底的に叩かれ、これまでの信用も失墜するだろう。加えて、レギュラー陣の老朽化、若手不足は深刻な為今年以上に成績は落ちていくことは避けられない。そんな中、FAで移籍を希望する選手も今年はほとんどいない為補強もできない。いくら人気のある高橋由伸を監督にしたところで、勝てなければ客は減る。プロ野球始まって以来、巨人最大の危機となるのは間違いない。

 
そんな巨人と完全にとって変わるのが、ソフトバンクをはじめとしたパ・リーグのチーム達。セ・リーグが巨人を中心とした人気にあぐらをかいている間、本拠地の移転や親会社の鞍替え等で新しい可能性を模索してきたパ・リーグの球団達。年々、セ・リーグを食うような形でスター選手も出てきているし、注目度も上がっている。この傾向は今後ますます強くなっていくだろう。


プロ野球全体として見れば、巨人の時代が終わり、パ・リーグの時代に突入するだけ。なんら問題はない。しかし、こうして考えてみると、やはり体質が古い新聞社が親会社の球団と、今最も勢いのあるソフトバンクが親会社の球団、前者が勝てるわけがないんだよな。讀賣ソフトバンクじゃ将来性に天と地程の差がある。そういった面でもこの流れは不可避だったはず。


何はともあれ、この日本シリーズセ・リーグの存在をプロ野球界で示す最後のチャンスとなるかもしれない。今の山田の調子ならヤクルトにもワンチャンスある。ソフトバンクの工藤監督も今日の一敗で本気になったはず。プロ野球人気は死なず。両チーム最後まで全力で戦って、野球賭博八百長の空気を一旦吹き飛ばしてほしい。