2017年も就活戦線に異常なし 世界から取り残される日本

今年もいよいよ就活の時期になってきた。私もなんやかんや歳を取り、就活生に対して実際に色々な話をしなければならない立場になってしまった。でも、色々な質問をされ、アドバイスをしたところで結局学生は周りと同じ行動をとり、落ち目の業界、大企業に右向け右で内定を勝ち取りに行くのである。世間がどれだけ変わっているように見えても今年も就活戦線に異常はなしである。


今年の人気企業ランキングが以下らしい。

https://job.career-tasu.jp/2018/sp/guide/study/ranking/


一位 三菱東京UFJ
二位 東京海上日動
三位 三井住友銀行

と一位~五位までは大手金融企業が独占した。これを見て、日本は相変わらず変わらないなとある意味安心した。なんでこんなとこ行きたいのか私には理解できない。トップ10の中でどこでも選べって言われたら迷わず10位のトヨタに行くし、トヨタ以外は無条件で転職できても行きたくない。恐らく転職した方が給料も下がるだろう。


金融業界の魅力って何?私が面接官ならそう問いたい。


営業をバリバリやりたい?一生?
銀行の営業ってそもそもどういう存在価値があるのか私にはわからない。ちゃんと自分で資産を管理できるのであれば、銀行の営業マンが持ってくる話なんて何の旨味もないことはわかる。恐らく多くの人は興味がない。そんな客相手に断られるの前提でノルマを必死に追いかける営業って何が楽しいの?こんなに非生産的な仕事って無いと思う。それでも毎年のように大手金融企業は大量の新卒採用を行っており、無駄に人を増やし、無駄に辞めさせることでこの業界は保たれている。

融資=金貸し、闇金と変わらない
金を貸すのも何が楽しいのか全くわからない。自分で起業するならばまだしも、他人が起業するのを見ててもつまらないし、他人の経営に口出しできるぐらいの才覚があるなら自分で経営した方が儲かる。そもそも、今は銀行で金借りなくてもクラウドファンディングで資金調達もできる。1銀行マンとしか話ができない銀行での融資より、不特定多数の支援者から意見を取り入れられるクラウドファンディングの方が経営にも多様性が出ると思う。金貸して、回収するって要は闇金とやってること同じだし、何の魅力もない。


現金時代の終わり、今の銀行がそれに対応できると思わない。
遅かれ早かれ現金の時代は終わる。現金こそがこの世の全ての無駄を作っていると言っても過言ではない。まず、現金を作る無駄、レジでお金を数える無駄、お釣りを用意する+渡す無駄、レジを清算する無駄、現金をおろす無駄、銀行やATMの存在自体が無駄でそれに関わる全てが無駄、現金による経済政策も無駄、と現金があるだけで日本中でどれだけ無駄な人、時間、物が使われているのか金融業界の人は考えたことがあるのだろうか。昔はそれしか清算の手段が無かったからしょうがないないかもしれないが、今は違う。ウェブマネーもあれば、仮想通貨もある。全世界で同じウェブマネーを導入できれば為替なんてものもいらなくなるし、それこそ金融業界の存在意義はない。そんな時代は必ず来るのだが、今の金融業界からそんな危機感は微塵も感じられない。未だに平日の15時閉店が当たり前だし、軍隊的な非効率的な弾丸営業も当たり前なのである。アメリカではすでにコンビニは無人化、現金も使われなくなっているというのに。

高給でもない
唯一と言っていいのか判らないが、給料は良いイメージがあるがそれも怪しい。少なくとも私と同い年の大手金融マンは私よりも給料が少ない。給料というのは所詮業績に左右されるもの。利益が出れば出る程普通の企業であれば上がっていくし、落ち目の業界であればどれだけ大手でも今後上がっていくことはない。加えて金融業界は給料の分配が平等ではない。目立って出世してるごく一部のメンバーが高給を取り、大多数の平社員は地方一般職に毛が生えた程度の給料しか貰えない。それも、出世するまではサービス残業は当たり前、上司の機嫌に媚びへつらいながら我慢に我慢をしなければならない。安定とは対局にある企業風土、果たしてそんな厳しい競争で生き残る覚悟はあるのか。というか、はなから競争覚悟なら外資が良いと思う。外資の友人は皆凄い給料貰ってるし、スキルも凄い、どの業界でも食っていけるような人達ばかりだ。


それならどこの業界が良いのよと言われるが、あらゆる意味で身軽な企業が良いと思う。大手の方が落ちてきた時に様々なリスクが大きく立ち直るのが難しい。東芝もあれだけ大きな企業だからこそ崩れだしたら止まらなかった。社員も事業規模も少なければ、いざというとき軌道修正も容易だし、それぐらい変化が激しい時代に突入しているのである。理想は少数精鋭、従業員は少ないけど1人当たりの利益が大きい会社、業界。


業界的に予想は難しいが、これからの時代はEC、物流を制するものが世界を制する。今一番世界制覇に近い企業は誰もがAmazonだと思っているだろう。リアル店舗ではなくネットだけで売れば無駄な経費が掛からず安く商品を提供できる、上に自社で物流をも支配してしまえばどこも対抗できない。Amazonはドローンをもすでに物流に活用し、あらゆる業界を破滅させる勢いで流通革命を起こそうとしている。


日本の大多数の有名企業は完全に時代に取り残されている。メーカー、問屋、商社、店舗が別企業になっており、リアル店舗に商品が届くまでに無駄につぐ無駄な経費がかかり価格は高い上に、ECでの販促も弱くネットで買うならまずAmazonを見られる状態。いわゆる製造物流小売業と言われるユニクロニトリ等が勝ち組になってきているのはある意味当然の流れ。しかし、それらの企業もECではAmazonに劣るし、リアル店舗を多く抱えるリスクはある。


なので、これから伸びるとすれば、Amazonのようなネット販売を主戦場にできる業態、物流のノウハウを持っている企業、物ではなく体験を売るオリエンタルランドややはりIT業界になるだろうと思う。少なくとも、金融業界や大手メーカーではない。


加えて、電通のようなモンスター企業でさえ労働基準法を守れと言われる時代、心配しなくてもこのようなブラック労働は今後減っていく一方になるだろう。が、そうなれば日本の多くの企業はやっていけなくなるので、やはり生産性の高い業界、企業に行くしかないんだなと思う。競争が激しすぎる現代、真面目に就活することすら馬鹿げている気もする。