採用という仕事

先日、ゲオで借りて以前から少し気になっていた「何者」を見た。


就活を題材にしたドロドロとした人間関係を描いた 作品で、最後はゾッとする落ちもありなかなか良かった。就活は私の人生の中でも最も緊張し、焦った経験でもあるので、こんな人いるなーとかでも実際そんなことは無いでしょというところも感じることができた。

あの作品を見て、共感する若者もいれば、我々の時代はもっと厳しかったという大人もいるだろう。私の就活はリーマンショックにより氷河期の再来と言われた時代でもあるし、今時のネットフル活用の就活の厳しさも知っているつもりなのでどちらの世代にも共感できるようなできないような気持ちもある。


ちなみに、私は少なくとも映画に出てくる学生達よりもっと就活を頑張っていたと思う。面接は30社程受けたし、3、4月はほぼ休みなく選考にあたり毎日毎日大阪と京都を行き来していた。


結果的に私は4月には就活を終えた。友人達も皆無事に内定をもらい、映画のような気まずい関係になることもなかった。本当に良かった。


そして、今は逆に人を採用する立場となった。


人を採用するという仕事は私はあまり好きではない。その人の人生を決めてしまうような判断をするには自分はまだ経験不足だし、偉くもないからである。人を見る目もない。と思っている。

が、そうも言ってられないので真剣に考えて採用するし、面接でも少しでも相手の未来に良い影響を与えたいと思い話をする。今思えば、圧迫面接とか偉そうな面接官とかなんやったんやろなと思う。そんなことをしては会社のイメージは失墜するし、たかが1学生という気持ちで採用の仕事にあたっているのであれば殿様商売としか言いようがない。その学生がいずれは自社のお客様になるかもしれない、不採用にするにしてもこんなチャンスはめったにないのに。


採用する側になり、学生に言いたいことは個性を大事にしてほしいということ。


他社、他の人はどうか知らないが、私は人柄ではなく能力で採用したいと思っている。自分の部下として働く・・という前提ならば、例えば人柄なんてものは自分の教育でいくらでも改善できると思うからである。逆に人柄は教育で改善できるが、生まれもった才能や強みは自分の教育では育てられない。だから、私は弱みより強みに焦点を充てて採用という仕事をすることが多い。多くの学生はみんな同じスーツを来て、同じようなありふれた事を話してくれるが、やはり知りたいのは素の部分、素直に自分の言葉で話してくれる人は印象に残る。


そもそも、面接だけでその人の適性なんてわからない。やはり本当の意味でマッチングした人材を確保するには実際に自社で仕事してもらうのが一番だと思うのだが、どこの大学もそういった事はしていない。


何かまとまりのない日記になってしまったが、採用する側になっても日本の就活には違和感しか感じない。と思う今日この頃。